数値解析セミナー 

東京大学大学院 数理科学研究科/情報理工学系研究科

The University of Tokyo, Numerical Analysis Seminar (UTNAS)

セミナーの案内をメーリングリストにて配信しています.登録を希望される方は,世話人norikazu[AT]g.ecc.u-tokyo.ac.jpまでご連絡下さい.

セミナーへの参加方法

対面参加

直接会場にお越しください。事前登録等は不要です。

オンライン参加

数値解析セミナーMLにご登録の方にのみオンライン聴講情報(Zoom URL)をお知らせします。登録希望は、norikazu[AT]g.ecc.u-tokyo.ac.jp に申し出てください。どなたでも登録できます。

オンライン応用数学セミナーの登録者にも、オンライン聴講情報(Zoom URL)をお知らせします。ただし、こちらは、関係者のみしか登録できません。

(※講演ごとの参加登録は不要です)

002教室は、数理科学研究科棟の内部からは直接には到達できませんので、外の専用出入り口をご利用下さい

#145 (2024-5

  エントロピー正則化の有効性が分かった上で,数学的にも応用的にも以下のような疑問が生じる.

本講演では,上記の疑問に答えるべく,KL ダイバージェンスを含むクラスである Bregman ダイバージェンスを用いた正則化を考える.ある性質を満たす Bregman ダイバージェンスを用いる場合,KL ダイバージェンスを用いた場合よりも収束が速くなることを示し,そのような具体例を数値実験とともに提示する.時間が許せば,現在考えている問題や将来的な応用の可能性についても触れたい.

本講演は,高津飛鳥氏(東京都立大学),保國惠一氏(筑波大学)との共同研究に基づく.また,本講演の内容は以下のプレプリントにまとまっている.

K. Morikuni, K. Sakakibara, and A. Takatsu. Error estimate for regularized optimal transport problems via Bregman divergence. arXiv:2309.11666

#146 (2024-6

  講演内容は次の学位論文にもとづく:

  https://ora.ox.ac.uk/objects/uuid:15008016-2418-4c9a-a2f7-c9515a0657b1

#14* (2024-*

メーリングリスト(ML)に関する注意

数値解析セミナーのMLは、東京大学が利用しているGoogle Workspaceのグループ機能を利用しています。

現在、公式のメールアカウントとしてgmailを利用している所属(大学など)が多いようです。一方で、ご自身に届いたメールの転送cc, bcc先に、個人で取得したgmailを設定している方も多いと思います。このとき、Google側のメンバー管理の仕様により、個人のアドレスが本体で、所属のアドレスがそのエイリアスと解釈され、個人のアドレスに所属のアドレスが(MLのメンバー管理上、こともあろうに、勝手に!)統合されてしまう、という現象が起きています。もし、本セミナーの情報が自分のところに届いていないのではという可能性を感じた場合には、個人のgmailをチェックした上で、世話人にご相談ください。

参考 https://mh.ecc.u-tokyo.ac.jp/20200525/2980/

世話人

歴代アドバイザー

設立趣旨

コンピュータを用いた数値的解析方法は,理工学を超えて,生命科学,臨床医学,金融商品研究などにまで応用範囲を拡げ,幅広く有益な知見をもたらしてます.そして,複雑かつ大規模な問題のコンピュータによるシミュレーションが可能になり,実行されるにつれ,それに関わる数学的諸問題の解決への要請は強くなっています.実際,シミュレーションは,コンピュータの内部で完結するものではなく,現象のモデル(微分方程式など)化,モデルの数学解析,近似と離散化,アルゴリズムの実装とプログラムの作成,データの可視化,現実データとのつき合わせ,信頼性の検証などの一連の過程であり,それらが数理という幹で強く繋がっているのです. 

本セミナーでは,「数値解析」を上記の一連の過程における数理解析というやや広い意味で捉えます. そして,この「数値解析」のキーワードの下で, 様々な専門分野の研究者が一堂に参集し,議論を重ねることで,各分野の最新結果や将来への展望,あるいは歴史的な経緯等についての情報を共有することを主目的とします.さらに,その結果として,各分野の研究深化 と他分野との関係性の確認も目指します.

セミナーでは,この趣旨に関連するものであれば,どのような話題でも議論の対象となります. より具体的には,

のような話題を挙げることができますが,これはあくまで例であり,制限ではありません. また,修士・博士課程の大学院生や企業等の必ずしもアカデミックでない立場の研究者の方々の 参加や研究発表を歓迎致します.